今月より新しい図書 James Suzman 著Work: A Deep History, from the Stone Age to the Age of Robots(邦訳『働き方全史―「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生』)に入りました。
この本はRFLの皆さんのビブリオバトルを経て決定した一冊で、「そもそも人間にとって働くとは何か」という遠大な問いに文化人類学者が遠大なスケールで答えてくれるというもの。何百万年前の我々の先祖からアシュール文化の石器、脳の発達、エントロピー、メンガタハタオリの巣、そしてダーウィンの「適者生存」がいかに原文の文脈からひとり歩きしてきたかという話まで、著者の研究と視野の広さに毎回シビれます。複雑な構文を読み解くトレーニングにもなる1冊。今月は日本語の「働く」と英語の “work” という動詞の違いについてもディスカッションしました。
月に1回のzoomセッションでは、近代文明批判の名著『パパラギ』を取り上げました。当たり前と思っていることもちょっと視点をずらすとこうも違って見えるのか、ということをわかりやすい形で体感できたと思います。向こう3ヶ月、「働く」ということを様々な視点から考え、ディスカッションしてまいります。
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