知の巨人 Yuval Noah Harariによる Nexus: A Brief History of Information Networks from the Stone Age to AI (邦訳『NEXUS 情報の人類史』)の講読、最終月。4ヶ月に渡ってディスカッションしつつ読み進めてきたNexus、本当におもしろかったです!人間は古来情報とどう付き合ってきたのかという主題ももちろんのこと、圧倒的に読ませるのは「民主主義」のくだり。公平な選挙=民主主義 ではない、民主主義に欠かせないのは「聴く力」と「意見を発信できる力」だと。週数の関係でRFLでは読了できませんでしたが、メンバーの方達の毎週のessayの内容からも多くのことを教わり、考えることができました。
来年1月からはノーベル賞作家 Kazuo Ishiguroの初期の作品、An Artist of the Floating World を読みます。日本語が「できない」ことで知られるイシグロ氏ですが、この本は「もともと日本語で書かれたものを英訳したようなイメージで読んでほしい」そうで、登場人物(戦後の日本人)の話す言葉たちも当時の日本語を彷彿とさせます。日本語らしさを英語でどう表現できるのか。川端康成の小説の英訳(サイデンステッカーによる)とも比較しながら英語力、文化理解をさらに豊かにしていきたいです。
2025年も1年、たくさんの刺激をありがとうございました。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。
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