2025年10月6日月曜日

RFL (Read for Life) 9月のレッスン内容

 今月から大物、Yuval Noah Harari Nexus: A Brief History of Information Networks from the Stone Age to AI (邦訳『NEXUS 情報の人類史』)の講読が始まりました。参加メンバーの皆さんが口々におっしゃるのは、先月まで読んでいたHow Emotions are Made: The Secret Life of Brain (邦訳『情動はこうして作られる脳の隠れた働きと構成主義的情動理論』)との深い関連性です。Nexus は情報ネットワークが人間をどのように変えてきたのかという問題を壮大なスケールで論じる本ですが、そもそも人間が「情報」をどのように脳内で処理するのか、というからくりを理解しているとこの本のおもしろみは倍増します。そのベースとなっているのがHow Emotions are Made。「人間は、どんな情報にも主体的に意味を付加・構築している」ということを、人間の長い歴史から捉え直しています。月に一度のzoomセッションではNexusの感想をお互いに英語でシェアし、「事実」について講師が英語でレクチャーを行いました。

今月の課題内容(英語によるエッセイ・ライティングのお題):図書の中で印象に残った内容と、自分とはどんな関連があるか/「ブランド」とは何か/著者の意見にあえて反論する、など。

 

2025年10月1日水曜日

Primary・ER多読クラスの9月のレッスン内容

Primary-1

Let's Begin -1:アルファベットフォニックスは Nn, Ss, Xx, Jj  を練習しました。今回はチャンツの音楽が2回変わり、みんなで体を動かしながらアルファベットを歌って練習しました。ノートへの書き写しはかなり慣れてきた様子が見られますが、書き写す前には必ずホワイトボードを使って全員で書き順や書き方を確認してから、各自書き取るようにしています。最近はたくさん単語を書くことを目標に書き写しに取り組むお子さんも見受けられます。

Let's talkでは、Thank you. You're welcome. / This is my (body, head, face, mouth, nose). / These are my (eyes, ears, fingers, arms, hands, legs, feet).  と、体のパーツを指すときの英文や、部位の名称を学びました。2回にわたって英文の学習をしましたが、子どもたちに「ThisとTheseは何か音が違うように聞こえるね。どうしてだっけ?」と声掛けをすると「たしか、1個か2個以上かで言い方が変わる」と、1回目のレッスンで学習したことを思い出して発言してくれました。子どもたちの記憶力と吸収力にとても驚きました。このThis is/ These are の使い分けは、部位を示しながらみんなの親しみのある当てっこゲームで練習しました。


ELST Elementary: 単語のみならず、短めの文章に取り組む姿が見られてきました。うまく言えずスキップしようとする時には、何度も聞いてみることを促す声掛けをしております。繰り返し挑戦して点数が伸びるとホッと嬉しそうにしています。こうした小さな喜びや成果、成功体験を大切にしてほしいと思います。


Primary-2

Let’s Go-1 では、Unit-6 のおさらいをし、Unit-7 Foodの学習に入りました。Unit-6のおさらいでは、学習した表現や単語を用いて4コマのオリジナルストーリーをペアで考案し挿絵も添えて発表をしました。お天気に関する語彙を発展的に運用し、個性豊かに表現することができました。

Unit-7 では、I’m hungry. / I’m thirsty と体の状態を述べたのち、何が欲しいと相手に伝えたり尋ねる表現を通して、Foodに関する語彙の発音やスペリングを学習しています。言葉によって一つ2つと数えるものと、個数で数えずに量で表すものが英語にはあることを今回のユニットでも学んでいきます。

ELST では、各ジャンルの語彙や語彙を含む文をできるだけ正確な発音とイントネーションで音声練習に励む姿が毎回見られます。音声入力だけでなく、スペリングや応用演習に挑戦する生徒さんも増えてきました。


ER多読クラス

二学期が始まり、再び読書習慣が戻ってきたようでどの生徒さんも読書目標を立て順調に読み進められている様子が伺えます。クラスで飛び交う会話の中にも、おすすめの本についてや楽しい場面を紹介し合う内容が聞かれ、クラスメイトとの情報交換もモチベーションとなり読書を楽しむ姿を嬉しく感じます。今月の各自の発表回では、音読するノートに色分けや注意点を加えるなど工夫して準備をし、登場人物の性格や場面に合わせた声のトーンを意識して発表するなど、よりよい発表に繋げようという思いがそれぞれに見られました。何冊どんな本が読めたか週ごとに振り返りながらしっかり継続していけるよう、ご家庭でも励ましていただけますと有り難く思います。



2025年9月26日金曜日

MELコース・コアカリキュラムの 9月のレッスン内容

MEL-1

Phonics: 今月はfl, pl, sl, bl, cl, gl の連続子音で始まる単語をチャンツに乗せて練習しました。日本語は基本的に子音+母音の音で構成されているので、子音が連続した音の発音は日本語が母語の私たちにとっては馴染みの薄いものです。生徒たちは日本語との音の違いを楽しみながら、少しずつフォニックスの知識を体得しています。

基礎英語-1 9月号:すっかり動物の世界が舞台のお話に馴染んできた生徒たち。登場人物の役割や性格もよく理解できてきました。基礎英語での学習の良さの一つに、音声でストーリーを毎日継続的に楽しむことが挙げられます。少し難しい単語(pollute, preciousなど)や実用的な表現 (way behind on orders, pay you doubleなど)、shouldなどの助動詞、過去形、現在進行形などの文もどんどん登場しますが、内容に入り込んでしまうと意外と理解できるものです。レッスンでは、ストーリーの内容を英語で表現してみたり、意味の切れ目ごとに音読したり、役になりきってロールプレイをしたり、さまざまな活動を通じて英語体験を増やしています。

ELST Elementary:英検の学習や単語、会話練習について各自自主学習の目標を立ててもらいます。

 

MEL-2

Speech Navigator: Unit 1 About Myself の仕上げは9月10日に実施したプレゼンテーションでした。10文程度のまとまった文章で名前や年齢、誕生日、周りからどのように呼ばれているか、などを発表しました。たくさん練習をしてきましたが、本番はとても緊張したようです。早口になってしまったり、アイコンタクトを忘れたり、途中で頭が真っ白になってしまったり。クラスメートたちはみんな励ますような表情で真剣に聞き、精一杯の拍手を送っていました。「聞く態度」に成長を感じました。

基礎英語 9月号: 音声でストーリーを毎日継続的に楽しむこと。英語学習においてとても大事なことですが、なかなか他の教材では実現が難しいのも事実です。9月号に入り、意味も発音も難しい単語(pollute, precious, interrupt など)や実用的な表現 (way behind on orders, pay you doubleなど)、shouldなどの助動詞、過去形、現在進行形などの文もどんどん登場してきています。レッスンではまず聞いて意味を理解すること、聞いてそのままリピートしてみることの重要性を繰り返し伝えています。中学生になると「勉強」として英語を捉える傾向も強くなってくる生徒さんも多くなりますが、言葉としてきちんとコミュニケーションできるようになるための地道なトレーニングを続けています。

Bridge Work: 9月は1学期の復習を中心に進めてきました。学校ではどんどん文法を進めているようですが、細かいところまで完璧に使えるレベルに持っていくにはとても時間がかかります。生徒たちも英語を身につけることの大変さと面白さを少しずつわかってきたようです。

ELST: 英検の単語練習のコンテンツを使い、例文を覚えて使えるようになるための練習を毎回進めています。


MEL-3

2-Min. Talk: 今月は「今年はどんな夏でしたか」「2学期の学校行事は何ですか」についてペアで会話をし、それぞれ4回目に5文での短いライティングにまとめました。最初にメモを作って構成を考えるところで悩む生徒が多いようです。伝えたいこと、伝えるべき順番、使用するべき語彙・表現をうまく組み合わせて英語で表現することの難しさと楽しさを味わっているようです。

基礎英語 1:基礎英語の1週間のストーリーを要約する練習を引き続き行なっています。メモをとる活動については、毎回試行錯誤をしている様子が伺えます。キーワードを聞きながらメモし、説明するための手順を書き加えるなど、リテリングがうまく行った時といかなかった時の違いを各自よく考察できています。

Bridge Work: 今月は目的格の代名詞やone, ones などの使い方を主に練習しました。文脈を正確に理解して代名詞が指すものを特定することや、one/onesで置き換えて会話をする活動では、改めて文章の内容と流れに着目することの大切さを学びました。また動名詞を使った表現を使って具体的な質問から自然な会話に繋げる練習、それを別のパートナーにレポートする活動を行いました。

ELST: 英検4級レベルの文の練習が終わったので、総まとめとして単語の意味確認、例文の音声入力での提出を行なっています。


MEL-4


Speech Navigator 2 : 昨年度まで使用していたレベル1では自分についてのスピーチの仕方をじっくり学んできました。レベル2では客観的に物事や人物を説明する要素が加わります。単語や表現を使いこなすのもなかなか大変ですが、MEL-4の生徒さんたちにとってはちょうど良いレベルのチャレンジです。Unit 1 は自分の住んでいる場所についてのプレゼンテーション。語彙や表現を覚えて使うためのトレーニングを着々と進めています。


基礎英語2: 日常的によく使うものの、学校ではあまり習う機会のない語彙や表現を学べるのが基礎英語の良さです。今月は電気店での買い物、防災の日について、などを自然な会話の中で学びました。メモをとって1分間で4つのお話を説明することもだんだん要領よくできるようになってきています。


Bridge Work: 長文の読み物では、速読のスキル練習を行いました。数字の言い方の練習では

最初はかなり苦労していましたが、だんだん大きな桁も自然に理解し使えるようになってきています。SVOOを使いこなす練習を開始しました。頭ではわかっているものの、自然に使うのは難しい、という声が上がっています。


ELST: 英検準2級レベルの例文の練習がもう少しで終わります。文の内容を咄嗟に理解するのも難しいものも増えていますが、ディクテーションで確実に身につけています。


MEL-5

ELST: これまでクラスで課題を設定して、練習した文章や会話文を元にリピーティングやペアワークを行ってきましたが、今月から運用方法を変更しました。AI教材の特性をより生かすべく、個別最適な学習時間にすることで、各自が自分の実力に合ったレベルでの練習を集中して行うことが狙いです。毎回のレッスンでターゲットスキルを設定し、自分に必要な学習を進めています。講師は各自の進捗とレベルを確認しながら必要に応じてアドバイスを行なっています。

Q Skills for Success -1 Reading & Writing: Unit 3 に入り、社会学をテーマに学んでいます。今回のトピックはストレスと休暇の関係についてです。長期休暇と短期休暇のメリット・デメリットを考えたり、ストレスの原因となる要素とその対処法などについて対話をしながら各自考えを深めています。

Bridge Work: 現在完了形の学習の総まとめとして、現在、過去を含めた時制の運用練習を行いました。長文を適切な時制を使って完成させるタスクでは全員が頭を悩ませていました。また、不定詞の応用表現の練習では、日頃家族や身近な人からどんなことを言われるかなどについての情報交換をお互いに行いました。多くの生徒がとても興味深かったという感想を寄せていました。

語彙の学習:「経済や市場に関することば」「職業に関することば」を練習しました。

2025年9月24日水曜日

2025年9月 Advancedクラスのレッスン内容

今月のAdvancedクラスのレッスン内容

1. キクタンリーディングでリスニングと語彙の使い方の練習。

2. Inside Reading-2:気象学をテーマに気候と天気の違いに関する記事を読んで課題に答える、語彙を学ぶ。頭脳に影響を及ぼす脂肪の種類と食品に関する記事を読んで課題に答える、概要をまとめる、語彙を学ぶ。

3. Reading & Writing-2:家族経営の課題をテーマに、成功と失敗の各事例に関する記事を読んで語彙や表現を学ぶ、家族経営の利点や課題について意見を述べる。スイスのチョコレート会社に関するビデオを視聴して家族経営が発展した事例を学ぶ。自分が運営してみたい学校を紹介するエッセイを書く。

4. Bridge Work:加算不加算名詞、推量の表現、仮定法過去とWishなどの使い方を練習

2025年9月5日金曜日

RFL (Read for Life) 8月のレッスン内容

 Lisa Feldman Barrett著 How Emotions are Made: The Secret Life of Brain (邦訳『情動はこうして作られる脳の隠れた働きと構成主義的情動理論』)講読最終月。

ページ数の関係でRFLでは読了こそできませんでしたが、たくさんのことを考えさせられた1冊でした。著者の Emotions are meaning.—感情とは、各々が経験・価値観・文脈に応じて「意味づけ」を与えるもの—という1文が心に深く残りました。感情を完全にコントロールできたら人生は退屈なものになってしまうかと思いますが、うまく付きあうためにはどうすればいいのか。メンバーとのディスカッションの中から今月もたくさんのことを学びました。

来月からは Yuval Noah Harari著 Nexus: A Brief History of Information Networks from the Stone Age to AI (邦訳『NEXUS 情報の人類史』)に入ります。現代の知の巨人の新作。楽しみです。

今月の課題内容(英語によるエッセイ・ライティングのお題):生まれたばかりの自分の視点に立ち、どんなふうに世界のことを学んでいったのか言語化してみる/心理学者アビゲイル・マーシュ氏の「感情論」について考える/本書に登場した複雑な構文を見抜き、自分の文脈に応用して作文する、など。

2025年9月3日水曜日

Primary・ER多読クラスの8月のレッスン内容

English Camp のご報告 

Primary-1/Primary-2/ER多読クラス  共通

8月期は、小学生を対象に、「英語で遊ぼう!日帰りイングリッシュキャンプ」と題して、MEL School 2025 夏の特別プログラムを3回にわたり開催しました。外部生のお友達も加わり、毎回15-20名程度の小学生が参加してくれました。クラスルーム・ルールの説明に始まり各種アクティビティに至るまで、できる限り英語をコミュニケーションツールとして使用した3間のプログラムは、あっという間に感じられるお子さまが多かったようです。教室の中を歩き回りグループで協力しながらヒントを見つけるワードゲームや、全身を使うスピード勝負の個人戦ゲーム、英語で次の人に質問すると持ち手のカードを出せる進化版UNOゲームなど、クーラーの効いた室内でも汗ばむほど活発に全力で臨んでくれました。ぜひご家庭でも感想を聞いていただければと思います。

イングリッシュキャンプ終了後は、通常授業に戻り、久しぶりに教材を使用してのクラス活動が始まっています。学校でも新学期が始まり、頭を使う場面が多く疲れが出やすい時期でもありますから、しっかり休息をとりMEL Schoolでの学習環境も整えて前向きに励んでもらえたら嬉しく思います。講師陣も、お子さま一人ひとりに寄り添い精一杯サポートさせていただきますので、9月期もよろしくお願いいたします。


Primary-1

長い夏休みを楽しみ、気持ちも新たにPr-1のレッスンが再開しました。久しぶりの登校はどこか緊張した表情だったり、ワクワクするように目を輝かせていたり、日に焼けて夏休みを謳歌した様子が伺える子どもたちでした。机を囲むと「どこか行ったの〜?」「わたしも〇〇行ったよ!」とお互いの夏休みについて楽しそうに話していました。レッスンではHow was your summer vacation? とみんなの夏休みをシェアしました。2学期も楽しくレッスンをして行きたいと思います。

Let's Begin -1:アルファベットフォニックスは Mm を練習しました。Mm は唇を横広にしてから唇を閉じて発音します。口を閉じた時の発音が鼻の奥に響く感じを意識して練習しました。8月からはチャンツのみならず、単語にジェスチャーをつけてお題を出す人の動きに合わせて単語を復唱するゲームを取り入れてみると、子どもたちからは「次からこれやりたい!!」と好評でした。体と頭を使いながら、楽しく英語に触れて身につけていくことで「もっと知りたい」と言った意欲・関心につながると感じました。

Let's talk では朝晩のあいさつであるGood morning! / Good night! も一緒に学習しました。ノートの書き取りには段々と慣れてきた様子を見せるお子さんも増えてきていますが、今後のスキルアップを見据え、基礎作りを大切にしていくためにもみんなで確認しながら書いてみようね、と伝えて丁寧に取り組んでおります。

ELST Elementary: 新たな単語の練習に取り組んだり、過去にやったものを復習したり、短めの文章に挑戦する姿があります。子どもたちの『やってみたい』に寄り添いながら、それぞれの練習をも見守ってまいります。

Primary-2

Let’s Go-1 では、Unit-6 Outdoors の表現の中から、ものの数の聞き方と答え方のおさらいでスタートしました。How many —- s are there? と必ず名詞を複数の形で聞き、There is —. /There are —-. と答えの数により使い分けがあることに少しずつ慣れ、反応のスピードが速くなってきました。語学は「習うより慣れろ」と言われるように、身近な場面に置き換えてたくさん使うことを心がけてまいります。ELST の練習では、高得点を狙い繰り返し音声練習に励む姿が見られます。季節や月日、食べ物や動物など、語彙が増えていく楽しさを覚えてもらえたら嬉しく思います。


ER多読クラス

9月の初回レッスンでは2名の生徒さんが自分の本を紹介する形で物語の発表をしてくれました。読むスピードや強弱のつけ方、役になりきりセリフを言うところなど、たくさんの工夫が見られた発表を聞いたクラスメイトから、気づいたところやよかった点について、発表者へ感想を伝えました。「正しく読める」ことから「聞き手を惹きつける読み方」へ意識が高まっているクラスの雰囲気を嬉しく思います。お一人おひとりが掲げた毎週の読書目標のとおり、次のレッスンまでに英語力を継続するための読書時間を確保できるよう、ご家庭でも励ましのお声がけをいただけますと幸いです。


2025年8月29日金曜日

2025年8月 Advancedクラスのレッスン内容

 今月のAdvancedクラスのレッスン内容

1. キクタンリーディングでリスニングと語彙の使い方の練習。

2. Inside Reading-2:気象学をテーマに事件が起きた際の気象条件を科学的に分析して証明する事例について読んで課題に答える、要約を書く、語彙を学ぶ。

3. Reading & Writing-2:競技用の水着が記録に与えた影響に関する記事を読んで語彙や表現を学ぶ、技術が及ぼす影響について意見を述べる。GPS技術に関するビデオを視聴して科学的な説明を学ぶ。意見を述べるエッセイの書き方を学んで教育における技術に関してエッセイを書く。

4. Bridge Work:動詞を使った修飾や説明、関係副詞、比較の表現、複合関係詞の使い方を練習

RFL (Read for Life) 9月のレッスン内容

  今月から大物、 Yuval Noah Harari 著   Nexus: A Brief History of Information Networks from the Stone Age to AI  ( 邦訳『 NEXUS  情報の人類史』 ) の講読が始まりました。参...